~日本の香り文化を継承する、薫香業界の老舗3社が初コラボ―レーション~
鳩居堂製造株式会社、株式会社松栄堂、株式会社日本香堂ホールディングスは、日本の香り文化をたのしむ回遊型イベント『香り博』を2024年4月12日(金)から5月12日(日)まで東京および京都の各3店舗合計6店舗にて開催します。
『香り博』とは
2024年春、初めて展開する『香り博』。
東京、京都にある香りにまつわるお店が一体となって「香り」を盛り上げるイベントで、4月18日の「お香の日」を中心に約1ヶ月開催します。参加店舗では、華道、茶道と並び日本の三大芸道の一つである「香道を体験できるワークショップ」や、「限定商品の発売」、「一般非公開の貴重な歴史資料の展示」などを展開いたします。また、香りの老舗巡りが楽しくなるスタンプラリーを企画し、参加者限定のプレゼントもご用意しました。
2024年のテーマは「Origin of fragrance(香りの原点)」
日本の香りのルーツを紐解く一般非公開の歴史ある香り文化財の展示、100年以上前の調合によるお香や復刻香など、『香り博』限定アイテムが登場します。日本の香りの原点を知り、体験できる老舗ならではのイベントテーマで、お香初心者から香道の経験者まで楽しんでいただける内容です。
『香り博』誕生の背景
このイベントは、お散歩したくなる麗らかな春に街中で楽しめる「香り」を通じて心を研ぎ澄ます時間を体験して欲しいという思いと、日本のお香文化を未来に継承することを目的としています。この度、薫香業界を代表する鳩居堂、松栄堂、日本香堂の3社の有志が同じ目的を共有し、発起人として共同イベント『香り博』を開催することとなりました。
4月18日はお香の日
なお、「お香の日」はお香文化が広まるよう、日本の全国薫物線香組合協議会(現:日本薫物線香工業会)が制定した記念日です。約1400年前の4月に、淡路島に香木が漂着したことが日本書紀に記されており、また「香」の字を分解すると「一・十・八・日」と読めることから、4月18日が「お香の日」として制定されました。
日本の香り文化は飛鳥時代に仏教の伝来とともに始まったとされています。その後、平安貴族が香りを楽しむために薫物を調合し、武家社会では禅思想と結びついて香道が確立しました。
世界で注目されている「日本のお香」
現在、日本のお香(インセンス)はウェルビーイングの一環として世界中で注目されています。欧米では浄化や瞑想、ルームフレグランス利用といったライフスタイルが広まり、コロナ禍を経てデジタルデトックスの一環として活用されるなど、スピリチュアルな需要や社会がジェンダーレスで多様化するなか、お香が新たな視点で注目されています。
また、香りの国・フランスでは日本の「聞香」や「香道」が独自の香り文化として注目され、パリでのイベントも盛況です。
『香り博』(かおりはく)
■開催期間:2024年4月12日(金)から5月12日(日)
※時間は各店舗営業時間に準ずる
■公式サイト:https://kaorihaku.com
■公式Instagram:@kaorihaku_official
■参加店舗
・東京
東京鳩居堂銀座本店(東京都中央区銀座5-7-4 鳩居堂ビル)
松栄堂銀座店(東京都中央区銀座7-3-8 1F)
香十銀座本店(東京都中央区銀座4-9-1 日本香堂ビルB1F)
・京都
京都鳩居堂(京都市中京区寺町姉小路上ル下本能寺前町520)
松栄堂京都本店・薫習館(京都市中京区烏丸通二条上ル東側)
香十二寧坂店(京都府京都市東山区桝屋町349-8)
■ワークショップについて
会期中、各ブランド店舗にて「Origin of fragrance(香りの原点)」をテーマとしたワークショップを開催。オリジナルの香づくりが体験できる「匂い香づくり」や、香木の香りを鑑賞する「聞香」、また、香道の遊び「組香」を日本酒で展開する「聞酒会」など様々な趣向のワークショップで、日本の香りの原点を再認識できるイベントです。下記は一部のワークショップです。詳しい内容や場所、スケジュール、お申し込み方法につきましては公式ホームページにて公開します。
初心者向け聞香体験(お土産付き)
初心者向けの聞香体験です。香木を焚いて、香りを聞いていただきます。(京都鳩居堂のみ)
¥2,200(税込)
匂い香づくりワークショップ
お香の原料や種類、そして日本の香り文化などのお話し その後、天然の香料を自由に混ぜ合わせてオリジナルの香りづくりを楽しんでいただきます。出来上がった世界に一つだけの香りは、巾着袋に入れてお持ち帰りいただけます。
¥1,980円(税込)
香り袋作り体験
香原料、及び香料に関するご説明の後、ご自由に調合していただき、出来上がったオリジナルの香り1点を、お好きな香り袋に入れてお持ち帰りいただけます。
¥2,500(税込)
■『香り博』限定アイテムの発売
独自の歴史や技術などをもつ各社が、「Origin of fragrance(香りの原点)」をテーマに、貴重なアーカイブから『香り博』のために限定復刻したアイテムを4月12日より発売します。
昭和初期より製造販売している伝統の香り「線香 白鳩(しろはと)」。『香り博』を記念して当時のパッケージを限定復刻しました。高品質の白檀を基調として柑橘系の香りを合わせた爽やかな香りです。
価格未定。
昭和後期に松栄堂が独自開発した白いお線香「白楽(はくらく)」。これまで天然の香料では難しいとされていた白いお線香を蓄積された技術や研究を重ね誕生しました。今回の『香り博』を記念して本品を再現。沈香を主体に気品のある香りです。
¥2,200(税込)
明治44年、天才薫香師・鬼頭勇治郎によって西洋の香水文化と日本の香文化を結びつけ創出したお香、香水香『花の花』。『香り博』スペシャルエディションでは、オリジナル『花の花』と、令和の『花の花』をセット。それぞれの時代のばら、ゆり、すみれの香りの違いをおたのしみいただけます。2種類を展開。
花の花セレクションVol.1
¥3,850(税込)
花の花セレクションVol.2
¥6,050(税込)
■歴史的資料の展示について
3社合わせて1100年を超える、歴史の重みを感じさせるお香文化の足跡をご紹介します。
※一部、京都、東京の店舗により展示内容が異なる場合があります。
8代目熊谷直行が太政大臣三条実美公より、900年来伝承されてきた「宮中御用の合わせ香」の秘方をすべて伝授され、平安朝に生まれた日本の香りを今もなお作り続けています。その時代の香りを聞きながら、平安時代の恋文である「藤原行成筆仮名消息」(国宝)を忠実に複製したものをご覧いただけます。京都鳩居堂にて展示します。
創業から現在まで烏丸二条にてものづくりをしています。昔ながらの手作業を継承しながらも最新の技術も取り入れて生産しています。
天正年間創業の「香十」が長年所有してきた古文献の一部。後伏見天皇による『後伏見院辰翰薫物方』、後小松天皇自らの著作とされる『後小松院辰翰薫物方』の写し。400年以上前の香のレシピや技術が書かれています。
■スタンプラリーについて
京都または東京・銀座の各店で3店舗のスタンプを押印いただいたお客様に、景品をご用意しております。台紙は参加店舗にて配布しております。(台紙、景品はなくなり次第終了とさせていただきます)
鳩居堂製造株式会社(https://kyukyodo.co.jp)
1663年(江戸・寛文3年)に京都・寺町で誕生した鳩居堂は「薬種商」から始まり、1700年頃(江戸時代後期)より共通する原材料で薫香や線香を製造・販売しています。1877年(明治10年)には当時の太政大臣・三条実美公より平安時代から900年間、宮中で伝えられてきた「秘伝の調香法」を授かり、「一子相伝の秘方」として今日まで大切に守っています。
株式会社松栄堂(https://www.shoyeido.co.jp/)
丹波篠山の里長であった畑六左衞門守吉が商いの道を興した「笹屋」に始まる松栄堂は創業300有余年。3代目守経の頃「松栄堂」として本格的に香づくりに携わり、以来、12代目に至る今日まで香づくり一筋に歩んでいます。明治30年には「香水香」の開発と国内初の対米輸出に成功、令和2年には薫香業界初の産業用ロボットを導入するなど、伝統と革新を融合して香り文化の継承と発展にも取り組んでいます。
株式会社日本香堂ホールディングス(https://www.nipponkodo.co.jp/)
創業2011年。日本香堂、香十天薫堂、ESTEBANなど仏事・フレグランス・不動産関連企業10社の持ち株会社。本社 東京都中央区銀座4-9-1
株式会社日本香堂
天正年間創業、宮中御用を務めた香の専門職「香十」より脈々と続く調香技術を受け継いで今に至る。世界中の最高級な香原料を調達、独自の調香技術をベースに、一貫して人々の暮らしと共にある香りづくりに徹し、日本の香の伝統を時代に即したかたちで、未来へとつなげている。
香十(https://www.koju.co.jp/)
仏教伝来と共に日本にもたらされた天与の貴重な香木から、数々の和の香の文化を生み一千四百余年。香十はその歴史の流れの中に生まれ、継承と時代の新しい創造を行い、伝統の香十練香「黒方」をはじめ、名人十右衛門名を商品名とするお香や和香木まで、現代に求められる価値ある香製品の数々をお届けしています。