MCM WORLDWIDE x YINKA ILORI ‘EMPATHY & COEXISTENCE’

MCMが、英国人デザイナーのインカ・イロリとコラボ。展覧会のために特別に企画されたチェア・コレクションを発表。

MCMは文化、職人技、創造性へのコミットメントを称して、ナイジェリアにルーツを持つ英国人デザイナー、インカ・イロリとのコラボレーションを発表。コミュニティ、包括性、環境への配慮という互いのビジョンに影響を受けたこのパートナーシップは、ファッションとアートの融合を感情や視点を通じて再定義する文化的体験をキュレートします。

家具を魅力的な芸術作品に再利用することで称賛される彼のカラフルで繊細なデザインは、日常のものを非凡なものに変え、文化的な遺産とアイデンティティを表現し、過去の物語と未来のビジョンで観る人を魅了します。MCM x Yinka Ilori展は、韓国ソウルのフラッグシップ〈MCM HAUS〉で初公開され、ダイバーシティ&インクルージョンの本質を捉えた「共感と共存」をテーマに20脚の椅子を展示します。

展覧会のために特別に企画されたチェア・コレクションは、MCM「アップサイクリング・プロジェクト」の旗印のもと、生まれ変わった10脚の椅子を紹介。元々は廃棄される予定だった椅子を再利用し、MCMの残布をデザインに取り入れることで、エコを意識したクリエイティビティにこだわるブランドの姿勢を反映させます。幾何学的なデザイン、鮮やかなパターンによる一点ものの作品は、遊び心のあるシルエットや構造を通じて、日常生活の家具を再解釈。アート作品へと生まれ変わらせるユニークなストーリーを表現しています。

インカ・イロリの特徴的なマインドを忠実に反映させたこのコラボレーションは、色彩、建築、空間などの多様なモチーフを生かし、観る人々に新たな視点を与えます。

“それぞれのアート作品を引き立てる万華鏡が来場者を色と模様の世界へと誘い、それは成長、バランス、再生という絶え間ないサイクルを象徴し、美を探求するものです。”―インカ・イロリ

この前例のない展覧会を通じて、イロリは次のような強いメッセージを送ります。それは時に目には見えないが、美しさは私たちすべての中で高まり、来場者一人ひとりにある善良さを思い起こさせる展覧会となっています。

“インカ・イロリとのコラボレーションは、単なるアート展示ではなく、共有するストーリー、価値観、そして視点を変える力を物語る素晴らしい作品展になっています。”―サビーン・ブルーナー(MCM Global AG社長)

今回のコラボレーションでは、MCMの革新的な伝統と芸術へのコミットメントを称し、来場者がイロリの豊かなストーリーテリングに没頭できるインスタレーションを通じ、展示から体験、体験から感動へとこれまでにないヘリテージを提供します。素材を再利用し新たな作品として再生させることで、環境への配慮と責任ある消費の重要性を強調している。このコレクションは、ファッション、アート、ヘリテージが交じわり、アイデンティティや自己表現に関わるストーリーに影響を与える対話の場になります。

展覧会の第2部は「Looking At Me」と題され、10脚の椅子が展示されます。そのうちの6脚はイロリのキャリアの初期に制作されたもので、ナイジェリア系英国人としてロンドンで育ったイロリの記憶を反映し、伝統、文化、家族を探求した作品になっています。4脚の新作チェア(「All of Us」と題された新作コレクションより)は、より大胆で、率直で、表現力豊かなイロリのアーティストとしての成熟期を表現しています。

作品は10月22日まで韓国ソウルのフラッグシップ〈MCM HAUS〉の1階と3階で展示され、フリーズ・ソウル・アートフェアとソウル・アートウィークの期間中に発売予定です。すべてのアート作品は、MCM HAUSおよび10月22日以降の一部店舗で購入できます。
詳細はwww.mcmworldwide.comをご覧ください。

COLLECTION NOTES – ‘There is Good in All of Us’

1: Transparency / ’Akoyawo’
MCMファブリックのピンクとグレー地で張られたこの椅子は、イロリの母親が直面した移住の経験を象徴しています。椅子の中央にはカットが施され、樹脂で覆われた椅子の内部から荒々しい木材が露出されています。これは彼の両親が初めてロンドンに来たとき、人種差別や逆境に直面し、葛藤したことを反映しています。

2: Paint Me A Picture / ‘Ya Mi Awonan Kan’
両親が語るナイジェリアの故郷の物語に深く影響を受けています。何年にもわたり、イロリはこれらの物語をひとつにまとめ、先祖代々の故郷を視覚的に再現しました。イロリの幼少期の思い出と、これらの物語からナイジェリアのビジュアルイメージを再構築する過程に敬意を表しています。

3: Big Shoes To Fill / ‘Bata Nla Lati Kun’
コニャックカラーのMCMファブリックに包まれたこの椅子は、先祖代々から受け継がれてきた信頼、特に家族内の男性に課せられた深く重い期待を探求しています。この椅子は、祖父母、兄弟、従兄弟のそれぞれの役割を表しており、家名を継承するアーティストの永続的な旅の力強いシンボルとなっています。

4: Pint of Reflection / ‘Ojjami Ti Itana’
イロリの両親の人生、そしてその後の人生を探求し、自己発見、内省、そして文化的遺産と英国黒人としての誇りを象徴しています。隠喩的に鏡が組み込まれ、椅子が自分自身を映し出すユニークなフォルムで、見る者に自分自身の物語を振り返るよう促す作品になります。

5: My Son Doesn’t Belong Here / ’Omo Mi Ko Wa Nibi’
この椅子の背もたれは意図的に座席の前に移動されており、父親が彼の可能性を強く主張した幼少期の瞬間が反映されています。 子供の将来を形作ることができる親の愛と自信、その切なる想いを感動的に思い出させる作品になります。

6: Transparency Part 2 / ’Akoyawo, Part 2’
この椅子は父親をモチーフにしたもので、ロンドンに移民としてやってきた両親へのオマージュでもあります。樹脂で覆われた中央の無骨で生々しいカットが特徴的なこの椅子は、美しさと闘争心を浮き彫りにし、その複雑な経験に敬意を表しています。

7: You Are Beautiful / ‘Olewa’
ダリが描いた作品メイ・ウェストの顔を思わせるエレガントな唇には、母の言葉が影響されています。これらは子供が愛と励ましで育てられる美しさ、才能、自信が開花されることを思い出させてくれます。

8: Big Shoes To Fill, Part 2 / ‘Bata Nla Lati Kun, Part 2’
このゴールドの生地で作られた椅子は、兄を表しています。彼は家族の中で最も年上であり、それゆえに大いなる期待を背負っています。この作品は彼が期待されたロールモデルであることと、彼が将来担うであろう責任を強調した作品になっています。

9: Bright Shining Star / Iraw Didan’
“bright shining star,”というアイデアからインスパイアを受け、この椅子は私の信念と決意を具現化しています。その形状は大聖堂の壮大さを想起させ、内側の光は両親が私たちの子供たちがどこへ行っても世界中で輝くと信じていることを象徴しています。

10: We are Magic / ‘Iban Ni Wa’
望遠鏡をモチーフにしたこのチェアは、近年の苦闘と成功からインスピレーションを得て、これは黒人文化で備わった強さと魅力についての力強さを表現しています。

Modern Creation München(MCM)

MCMは1976年にドイツ・ミュンヘンで誕生、以来ドイツの文化的な歴史や伝統を受け継ぎながら最先端の技術による商品開発を追求してきた、ラグジュアリーライフスタイルブランドです。今日まで音楽やアート、トラベル、テクノロジーなどをインスピレーションに、既成概念にとらわれず、クラシックなデザインを新しい解釈で生まれ変わらせるという独自のスタイルを貫いています。ドリーマーやクリエイター、デジタルネイティブといった21世紀を生きるグローバルノマド世代を惹きつけるMCM。そのミレニアルマインドを持つオーディエンスは、ジェンダーレスでエイジレス、エネルギッシュでルールや国境に縛られません。MCMは現在オンラインストアのほか、ミュンヘン、ベルリン、チューリッヒ、ロンドン、パリ、ニューヨーク、香港、上海、北京、ソウル、東京、中東をはじめとする世界40か国以上で650店舗を展開しています。詳しくはhttps://jp.mcmworldwide.comをご覧ください。

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