「VETEMENTS」の切り貼りロゴのフーディーは何やら事件の薫り!

いまとなっては懐かしい「コラージュ」の声明文

 ひと昔前の警察モノ・探偵モノの映画やドラマでは、犯人から脅迫状や犯行声明が送り付けられるシーンがよく描かれておりました。それも、ただ文章が書かれているのではなく、新聞や雑誌から1文字ずつ切り抜いて貼り付けた「コラージュ」タイプのものです。
「手書きだと筆跡を残してしまう」
「ワープロで書いてプリントしても、フォントやインクのわずかな相違点で機種や型番がわかってしまう」
 そんな理由から編み出された技法だそうですが、サイズを揃えつつ文字を必要な数だけ揃えてペタペタ貼っていく作業は、考えただけで大変そう。けれど、そういった類のものも電子化された現代社会には既に存在しない“浪漫”が漂う気もします。


ビッグシルエットに個性的なロゴをプラス

VETEMENTS
筆跡を残さないという意図で作られる犯行声明文を連想させるコラージュロゴがとってもユニーク。別素材から切り貼りしたようなブランドロゴがカジュアル感をさらに高める。各色12万4300円
●問い合わせ
ガッツ四ツ橋店
http://www.guts-z.com/
TEL:06-6599-9899

このVETEMENTSのロゴは、ただの切り抜きじゃない!

 そんなノスタルジーを感じさせるコラージュロゴを採用しているのが、コチラのVETEMENTSのフーディーです。1文字ずつ、様々なネタから拾ってきているのは一目瞭然ですが、それだけで終わらないのがVETEMENTS流。実はこれらの文字、他のブランドのロゴから拝借しているのです。何とも大胆な遊び心ではありませんか。そんな“事件”なフーディー、ふつうに着るだけでもオシャレですし、「赤字に白抜き文字で“V”と“S”を使うのは、あのジーンズブランド?」なんて名探偵さながら推理してみるのもまた一興ですよ。