roberto cavalli
BY FRANCK MULLER
機械の息吹が感じられるスリットスルーダイヤル
腕時計を初めて使ったのはナポレオンの皇后ジョゼフィーヌだったとか、なかったとか。諸説あるものの、大昔の腕時計が「貴族のための高級品」だったことは間違いない。ケースを切削したり、レリーフを掘ったり、宝石で飾ったり、スケルトンにしたり……あれこれ工夫を凝らし、その美しさや個性を競っていたのだ。
ロベルト カヴァリ バイ フランク ミュラーの『106』は、そんな往時のセレブたちが心惹かれたような雰囲気を湛えている腕時計だ。一見するとシンプルなラウンドだが、ケースもベゼルもエッジを強調するフレーミングの効いた飾りが入り、ダイヤルのスリット越しにはムーヴメントをチラチラと覗くことができる。スケルトンほどオープンではないさりげなさなのに、機械の息づかいは確かに感じられる“スリットスルー”がいい。ちなみに、裏側はスイス製自動巻ムーヴメントがまる見えのシースルーバック仕様となっている。
シンプルなのに個性的。オーソドックスなのに唯一無二。この『106』は「貴族時計」が全盛の時代にさかのぼっても、けっこう評判になっていたのではないかと思う。
106 series
腕元で感じる仮面舞踏会の世界
ラグとフラッシュフィットが一体となったようなデザインで、ラウンドケースとベルトの接点を見せないスタイル。搭載するムーヴメントはスイス製オートマチック。ダイヤルに空けられた大小の亀甲スリットから、ムーヴメントがチラッと覗く。
■ケースサイズ/42㎜
■ムーブメント/自動巻
■防水性能/100m防水
■問い合わせ/株式会社ミスズ
TEL:03-3247-5585
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