タグ・ホイヤーとホディンキーの3度目のコラボ「タグ・ホイヤーカレラシーファーラー x ホディンキー」

時計に関するあらゆる情報を発信する主要メディアのHodinkee（ホディンキー）は、スイスの高級時計ブランドのタグ・ホイヤーと3度目となるコラボレーションを行い、共同で、「タグ・ホイヤーカレラシーファーラー x ホディンキー」を発表しました。

ホディンキーとタグ・ホイヤーとの過去2回に渡るコラボレーションモデル「カレラスキッパー」と「カレラダート」は、タグ・ホイヤーの歴史へのオマージュでした。こうしたコラボレーションにおいて、ホディンキーは単にオリジナルを再現するのではなく、さらにそれを前進させることを目指していました。

今回の「タグ・ホイヤーカレラシーファーラー x ホディンキー」もその例に漏れず、ホイヤーが1950年代から1970年代にかけてスポーツ用品店向けに製作したアイコニックな「アバクロンビー＆フィッチシーファーラー」の復刻としてデザインしました。どこまでも現代的な「カレラ」でありながら、ホディンキーの大のお気に入りであり、最も注目を集めるヴィンテージホイヤーの1本を生んだデザイン理念で、現代の冒険に立ち向かうのにふさわしいモデルとなるようアップデートされています。1968年に発表されたオリジナルモデルのカラーコードとベゼルの美学はそのままに、このコラボレーションはタグ・ホイヤーのモダンなスピリットが全面的に取り入れられています。

「シーファーラー」は、20世紀中頃（1940年代から1960年代頃）にルーツを持つ伝説的な時計。時計製造においては、遊び心にあふれ、燦燦と太陽が降り注いでいただけでなく、時計がハードな環境下で着用できるよう、特定の目的のためにデザインされ、使用されていた時代を彷彿とさせる1本です。「シーファーラー」はまた、海、砂浜、太陽をイメージさせ、アバクロンビー＆フィッチという名前を思い起こさせる時計でもあります。

「タグ・ホイヤーカレラクロノグラフシーファーラー x ホディンキー」は、人気の「シーファーラー」をモダンで堅牢、そしてエキサイティングに解釈したモデル。42 mmのカレラ“グラスボックス”ケースに収められホディンキーのリミテッドエディションです。ドーム型サファイアクリスタルは、ヴィンテージのプレキシガラスのようなフォルムを再現しながら、いずれも水上で重要な要素となる耐久性と透明性を格段に向上させています。

オリジナルのカラーコードを忠実に再現し、ブラックオパーリンダイヤルにスカイブルーとロイヤルブルーのレガッタとタイドサブダイヤルがアクセントを添えています。ベゼルレスのケースであるため、このモデルでは、ベゼルをリホートの内側に移動させ、同色のブラックオパーリンにすることで、オリジナルの美学を継承しています。

さらによく見ると、SEAFARERのロゴは、6時位置のサブダイヤルに移され、後期「シーファーラー」の特徴的なブロック体から着想を得たカレラフォントが採用されています。

両社は、後期「シーファーラー」Ref. 2446Cのフィーリングを保ちつつも、12時位置に現在のTAG HEUERとCARRERAのロゴを配し、タグ・ホイヤーの未来を見据えるという意識的な決断を下しています。「シーファーラー」の全ヘリテージモデル同様、現在見られる「カレラ」の通常の日付表示も取り除かれ、ブラックの質感のあるラバーストラップが装着されることで、洋上で過ごすのによりふさわしいものとなっています。

この時計は、まさに過去と現在におけるタグ・ホイヤーの愛すべき魅力のすべてが体現されているのです。

ホイヤーが「シーファーラー」Ref. 2446Cを発表した1968年を記念して、ホディンキーは、「タグ・ホイヤーカレラシーファーラー x ホディンキー」の製作本数を968本としました。過去2回のホディンキーとタグ・ホイヤーのコラボレーションモデル同様、125本がホディンキーショップで販売され、残りの843本は、タグ・ホイヤーの世界各国のブティックやオンラインブティックで販売されます。「タグ・ホイヤーカレラシーファーラー x ホディンキー」の販売価格は957,000円です。

「シーファーラーのストーリーは、技術革新、デザイン、コラボレーション、そして20世紀半ばにどのようにビジネスが行われていたかを理解する機会など、時計製造をエキサイティングなものにする多くの要素を捉えています。この時代、アメリカが主要市場であり、アバクロンビー＆フィッチのウォルター・ヘインズ社長とホイヤーファミリーの友情のおかげで、この偉大なイノベーションが世に送り出されただけでなく、この時計は、ホイヤーの将来にとって極めて重要なものとなるこの地域で、卓越した計時性能というホイヤーの素晴らしい評判を築くのに大いに貢献したのです。もともとシーファーラーを販売したのがアメリカの小売店であったことを考えると、ホディンキーの素晴らしい友人たちとともにこの時計をリミテッドエディションとして発表することは、極めて理にかなったことでした。」
（タグ・ホイヤーヘリテージ・ディレクター、ニコラス・ビーブイック）

「タグ・ホイヤーは、最初にホディンキーのパートナーになってくれた時計ブランドのひとつです。タグ・ホイヤーとの3度目のリミテッドエディションのコラボレーションでは、何か特別なことをしたいと考えました。そこで、タイドコンプリケーションの復刻を依頼したのですが、これは望み薄だと考えていました。これにはかなりの研究開発が必要なことがわかっていましたから。でも驚いたことに、彼らはこのコンセプトに同意してくれたのです。そして今回、タグ・ホイヤーの素晴らしい歴史の一部を、この見事なグラスボックスクロノグラフを使って最前線に蘇らせることができ、とても興奮しています。」
（ホディンキーリミテッドエディション担当ディレクター、ジェフ・ヒリアード）