roberto cavalli BY FRANCK MULLER
透け感を愛でるのも
時計マニアの楽しみのひとつ
腕時計のムーヴメントは、通常はダイヤルの裏に隠れてしまって見ることができない心臓部だ。しかし、機械式ムーヴメントは小さな金属パーツや宝石が使われた緻密な集合体だし、クォーツムーヴメントもとっても小さな回路やコードが集まった電子パーツ。機械好きでなくても、美しいと感じてもおかしくはない。じゃあ、見せてみてはどうだろうか? そうした発想からダイヤルデザインの一部として生み出されたのがスケルトンダイヤルだ。
しかし、ロベルト カヴァリ バイ フランク ミュラーのスケルトンは、少しばかりふつうのスケルトンとは異なる。クォーツムーヴメントを載せた『003』と自動巻ムーヴメントの『106』シリーズは、スリットから「中身」をチラリと見せる「スリット・スケルトン」。手巻ムーヴメント『060』シリーズもダイヤル外周はクローズドしている「センター・スケルトン」で、全容は見せない。イタリアンデザインの巨匠、ロベルト カヴァリは、ありがちなスケルトンウォッチなんてデザインしない、ということだ。
106 series
透かし手法で好奇心をくすぐる
ダイヤル全体に展開する細かいスリットの隙間から、自動巻ムーヴメントと回転するデイト表示の動きをチラチラ魅せるのが『106』シリーズの流儀。シースルーバック。
■ケースサイズ/42㎜
■ムーヴメント/自動巻
■防水性能/100m
060 series
シースルーの醍醐味は『060』で
スイス製の手巻ムーヴメントを搭載。ダイヤルのセンターを透明にすることで、複雑な機械の姿を魅せるスケルトンスタイル。バックケースもシースルーなので、機械の動きを裏からも楽しめる。
■ケースサイズ/45㎜
■ムーヴメント/手巻
■防水性能/100m
003 series
クォーツだってオシャレ魅せ
文字盤のスリットの奥に見えるのは、電子部品のクォーツムーヴメントを保護しつつダイヤルムーヴメントを固定する部分。機械式では「地板」にあたる部分で、細かい波板状に加工して魅せることを意識されている。
■ケースサイズ/44㎜
■ムーヴメント/クォーツ
■防水性能/100m
■問い合わせ/株式会社ミスズ
TEL:03-3247-5585
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