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機械式か、クォーツかオーソドックスな3針時計

roberto cavalli BY FRANCK MULLER

ストレスフリーで使用する? それとも手巻の世話を楽しむ?

　ロベルトカヴァリバイフランクミュラーの『065』と『060』はケースを共有している。素材はステンレススチールで45㎜のラージサイズ。『065』がクォーツムーブメントを搭載してソフトストラップがシリコンラバーなのに対し、『060』は手巻ムーヴメントでソフトストラップはリアルレザー。メカとアクセサリーはそれぞれ異なっている。
　クォーツの『065』のメリットは、電池が切れるまで時刻合わせが必要ないこと。手間のかからないところがうれしいし、「しばらく使っていなかったら止まっていた」なんてこともない。
　それに対して手巻ムーヴメントは、ゼンマイの動力が尽きる前にユーザーが手仕事で巻き上げなければならない。『060』もまた定期的に、しかも意外と頻繁に行わないと止まってしまうのだ。バタバタしている朝や外出前の慌ただしい時でも時計は容赦してくれない。しかし、手巻腕時計の醍醐味は実はソコにある。慣れるとそのルーティンは存外気持ちいい。1日の始まりでも終わりでも、ゼンマイを巻く仕事が「けじめ」や「区切り」や「一段落」になってくれるのだ。
　では『065』と『060』のどちらを選ぼうか。同じケースだけど真逆のキャラクターの姉妹モデルは、とてもじゃないが甲乙つけがたい。